介護士が仕事をする上で知っておくべきこと

介護士は人を扱う仕事になります。
また、自分が経験していない年齢を重ねた方々を扱う仕事となるため、単に介護の知識を持っていればできるというものではありません。
介護士の資格を取ったときに教科書で学んだ知識を実践に結びつけるためには、なぜその行動を起こすべきなのか、どうして必要なのかという理由付けをセットにして身につけておくことがポイントになります。

また、介護士は利用者に多い認知症の人との正しい接し方を理解しておくことが重要です。
例えば、認知症の方は周りから見ると理解できない言動をすることがありますが、行動の背後には理由があり、心配や不安が行動に表れていることを理解していると、心配や不安を取り除くような対応をして利用者を落ち着かせることができるはずです。

介護士の仕事はどの職場で働くかによっても必要とされる知識が異なってきます。
さらに、利用者の介護度によっても仕事の内容が変わります。
例えば、比較的要介護度が低い利用者が多くなるデイサービスや訪問介護では、介護度が進まないようにするための介護予防の知識が求められます。
介護度が高くなるグループホームや特別養護老人ホームなどでは、おむつ交換に加えて、食事や入浴介助などの知識やテクニックが重視されます。

そして病院で勤務する場合は、介護だけでなく医療の基礎的な知識を身につけておくと、利用者の体調の変化を敏感に察知したり、利用者の状況がいつもと違うと感じた場合に別のアプローチでチェックすることができます。